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イチジクの収穫スタート!

今年は第1イチジク畑のホワイトゼノアが、とうとうカミキリムシの徹底攻撃と株枯れ病(?)に負けてしまい収量がすこぶる少ない状況ですが、そんなこともあろうかと一昨年からリスクヘッジして成園化させておいたミニ第2イチジク畑とミニ第3イチジク畑のイチジクが大きく育っていて(写真)、どうにか昨年並みには収穫できそうです。

そもそも数年前よりイチジク農家としてスタートしたPACAFARMですが、カミキリムシ襲来や株枯れ病などで収穫量が当初の予定よりも、ぜんぜん増えません。一時は3反(3000平米)のイチジク栽培を誇りましたが、火山の噴火にも見舞われたりイチジク専門農家としてはちっとも成長せず。1反あたり1トンの収穫予定が未達成のまま月日が過ぎてゆきます。それでも、農薬を使わずに日々格闘している結果でして、お客様にはPACAFARMのイチジク加工品を買って応援していただきたい、義捐金も大歓迎ですというくらいの駄目イチジク農家っぷりです。

まあそうは申しましても、何年もイチジク栽培をしていると環境にあった品種や栽培方法が極まっていくもので、当初寒い地方でも栽培できるという噂だけで投資した蓬莱柿は意外と寒さに弱く今やほとんど畑にはいなくなり、東北での栽培実績のあるホワイトゼノアが良いと飛びついたのが病害虫に弱いことが判ったり、寒いからドーフィンは無理だろうと思っていたのが意外と生き残っていたり、でも実が大きくならなかったり、ビオレソリエスは大きく育てて収穫前に“いじめて”やらないと実がつかないとか(個人の感想)、ならば病気にも強いイスキアとセレスト、カドタあたりも案外強いじゃないか・・・などと具体的にあれこれ行動を取れるようには、なっています。

農業大学校に通っていたころは熊本県の職員に「イチジク栽培とかバカんこと言っとると破産して離婚されますよ」などと説教されたことを思い出します。当時は「お前だって農家でもないくせに馬鹿にしやがって」とアタマにきていたものですが、いまとなっては県職員様が老婆心で言ってくれていたのだと解るくらいに、私も人間だけは成長いたしました。でも言い方ってものがあるだろう、まあいいや。で、PACAFARMの農園ロゴはイチジクのままですが、すでにイチジク農園の看板はおろして自然食品農園という方向で営業していますので、イチジク栽培は無理をしないで少しずつ完成型をめざしてがんばりたいと思っています。イチジクは美味しいですからね、いつの日にかたくさん売りたいですよ!

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台風一過、ホップ倒壊

こっそりというわけでもないのですが、3年ほど前に英国からホップの種を取り寄せて試験栽培していました。種からの栽培が結構むずかしく、結局残ったのは1株だけでした。その1株も長らく花を咲かせなかったので「オス株」だと思い込んで放置していたHOPなのですが(※ホップは雌雄があり、雌には雌花、雄には雄花が咲く植物です。オス株はなんの役にも立ちませんが、メス株に咲く花は鞠花といってビールの原料やハブティーなそとして使うことができます)、今年になってふと見上げてみると無数の鞠花を咲かせているではありませんか。そうか、メスだったのか……と感慨深く、せっせと有機肥料など施したのがほんの数週間前。それが本日、台風8号が過ぎ去って、完全に倒壊していました。めそめそしながら倒れたホップ株を起こしまして、いまさらどうにもならないのでため息をついたりしています。あとで残った鞠花を収穫して、天麩羅にして食っちまおうと思っています。残りは乾燥させてハーブティーに。来年こそは台風に負けない工夫をして、販売できるくらいたくさんの鞠花を作るつもりですのでお楽しみに。

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阿蘇烏龍

私が預かっている茶畑は標高450mくらい。台湾の凍頂山の茶畑が標高500m(~800m)程度というから、いうなれば阿蘇は日本の凍頂ダヨ・・・ということで、数年前からウーロン茶生産の研究を続けてきました。凍頂烏龍茶は微発酵のウーロン茶で、追熟テクノロジー(?)で香りを引き出したモダンなウーロン茶ですが、現在私のウーロン茶は半発酵以上の福建とかの鉄観音系烏龍茶を目指しています。

なんて偉そうに言いましたが、ど素人が見よう見真似で創めたジャパニーズ烏龍茶造りですので、試行錯誤の繰り返しだったりします。昔から台湾の凍頂烏龍茶が好きだったので、阿蘇に茶畑をお借りできてすぐに「凍頂を自作してみよう」ということになったのがきっかけ。書籍やネット情報が頼りでしたから、発酵しすぎて失敗、乾燥させすぎて失敗、なんだか理由がわからないけど失敗。失敗の連続。あるときは雲南省の沱茶みたいになって(といっても沱茶のように美味しくならず)、あるときはリプトン紅茶の出来損ない。それから紆余曲折を経て「うん、鉄観音も良いよね」などとヒトリゴトをつぶやくまでに至り、現在の阿蘇烏龍茶造りへとまい進している、真っ最中です。

そんなわけで今年も、性懲りもなく烏龍茶を造っています。今年はなんといっても茶摘をしてくれるメンバー(奥さん)がいないので、自分でせっせせっせと茶摘して作業しているのですが、当初は「1人で茶摘はきついだろう」と冬の間に茶摘ハサミを購入して万全の体制を整えていました。それが実際使用してみると、茶摘ハサミは手摘みに比べて「仕事が雑!」で枝とか要らない葉っぱも採れてしまうので、それを後で選別するほうが大変ということが判明。結局は手で摘むという原始的な方法で収穫しています。世の茶生産組合さんは立派な選別機とかいろいろお道具をお持ちかと思いますが、にわか弱小茶生産工場としましては設備投資には茶摘ハサミが予算限度の精一杯。その茶摘ハサミも選別機があってこそのお道具だと判明しまして、結局のところ「手摘み少量生産体制」を維持したままの烏龍茶生産なのであります。

また「PACAFARMの少量生産自慢」をしてしまいましたが、今年はその阿蘇烏龍茶を販売しようと思えばこその予防線・・・いくらで販売しようか、HOW MUCHというわけで、後のことは考えずにどんどん生産しています。仮に「阿蘇のウーロン茶? そぎゃんもんはいらんばいた」と通りすがりの人に言われても大丈夫。烏龍茶は無酸素状態で熟成が進むので、売れ残っても年々まろやかで美味しい烏龍茶になるから売れ残り在庫の恐怖はゼロなのです。事実、20年以上熟成させた烏龍茶はフルーツのような芳香を放つといわれていて高値で取引されているほどです。

話は長くなりましたが、ぜひとも、うちの阿蘇烏龍茶をお楽しみに!

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新・阿蘇ニンニク、できました。

思い返せば昨年の秋。1人せっせと播種して、ずっと面倒を見てきたニンニクです。農家なんだからそんなの当たり前だといわれればそれまでですが、このニンニクは私がたどり着いたベスト・クオリティのニンニク。秘策、鶏糞の少量追肥を複数回、雑草取りもかねて畑にはいつくばって、雨の日も風の日も見守り続けた子供のような存在です。厳しくするところは厳しく、甘やかすところは愛娘のごとく甘やかす阿蘇ニンニク栽培。大量生産では、こうはいきません。

まあ、正直に言えば大量生産ってウラヤマシイなという気持ちもあります。どんなに良かれと手塩にかけたところで「うまい、うまくない」は食べる人が決めることですから、言ってしまえばボクの努力などどうでもいい。それよりも、そこそこ安くて、それでいてまあまあ美味い、といった方向が世間や農政の役人にはほめてもらいやすいです。いっそのこと、機械化して薬を撒き散らしながらニンニク栽培して「むー、所得税って高い」などと愚痴ってみたいものです・・・でも。気づくと、こうして儲からないニンニク栽培を今年も続けているという次第です。

ヤニサガリ覇気のないそこらのおっさんに「儲からん儲からん言うとるけど、おたくのニンニクは高かもんね」と言われそうですが、高いです。スーパーの中国産と競って、安く売る気は微塵もありません。阿蘇の寒空、地面にはいつくばって追肥や除草をして、やっと収穫したニンニクを、おいそれと解らぬ人たちに食わせるほど、私は人間ができていません。願わくばPACAFARMの農法を心底理解してくれて、お金も「困っとるやろ、もってきなっせ」と手に握らせてくれるような、神様のようなお客様とともにありたい。

ということで、妄想のような阿蘇ニンニク栽培ではありますが、今年も(栽培期間中)無農薬&有機栽培の阿蘇ニンニクがやってきました。本日は試しに収穫してみた数株を整えて、明日あたりからGW真っ只中の皆様へ順次お届け予定です! どうぞ、よろしくお願いいたします。

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「青汁」って名前が気持ち悪い。

境野米子さんの『化学物質に頼らない自然暮らしの知恵袋』を読みまして、いまさらながら「青汁」に注目しています。ただ、青汁とは言っても世間に売られている乾燥粉末で「美味いとか不味いとか」を売りにしている製品ではなくミキサーで作る「生青汁」でして、昔で言うところの「野菜ジュース」というやつです。境野米子さんは甲田療法で膠原病を克服された方で、彼女によると5種類以上の野菜を生のままミックスして青汁にすると、野菜の酵素が腸内環境を整えて本来の免疫機構が取り戻される・・・みたいな内容のことをおっしゃっていて、なんだかよさそうだということで、うちでも俄かに「青汁」を始めたというわけです。

幸いうちには畑がありますから、青い野菜には事欠きません。ただ5種類となると、そんなに野菜ばかり栽培してもいられません。思い悩んでいたところ「野草でもかまわない」ということでしたので、タンポポやら野蒜やらを摘んできては品目に加えて特製青汁をこしらえています。タンポポは単品でも効能があるらしく、苦くて美味しくはないけれどもちょっとだけ加えています。

そもそも境野米子さんの実施した甲田療法とは「小食健康法」で医師の甲田光雄先生が考案した健康法ですが、これで病気を克服した人や体調を取り戻した人が多くいて、支持者も多い。でも、実践しようとすると案外過酷で、まあ平たく言うと「食べない正義」みたいな健康法ですから、内容を聞いただけでも苦しそうなんです。ネットを検索すると甲田療法自体を猛烈に嫌っている人とかもいて、あらあらという感じなのですが、でもよく考えてみると植物栽培していて思うのが「肥料をたくさんやれば良いってもんでもない」のは常識ですから、人間だって飽食であれば幸せというのもちょっと短絡的かなとおもったりしつつ、なにか「ソフト甲田療法」はないかなと、たどり着いたのが境野米子さんの本でした。

うちの野菜は農薬を使っていないことを商業上の自慢にしていますが、そう言いながら家内は新薬(化学薬品)がないとあっという間に死んでしまう病気にかかっています。四角四面に化学が悪いとは言いませんが、自然エネルギーを使った自助努力で元の体に戻れるならば、こういう青汁も無駄ではないかなと思っています。ちなみに市販の乾燥青汁はそれなりに効能はあるでしょうけれど、この療法では野菜の酵素が腸内に効くようなので、熱を加えたり乾燥させたものでは残念ながら役に立ちません。